夏の日の2021(近況報告)

8月に入り、国内での新型コロナウイルス感染が爆発的な勢いで拡大しています。当部も試験期間を終え、いざ恒例の夏季練習をスタートしましたが、この感染状況は常に注視していかねばなりません。

さて、戸田レガッタの回顧以降、3ヶ月ほど音沙汰なく、発信する機会を逸しておりましたが、活動が停滞していたわけではありません。言い訳になりますが、一つは私自身も昨年からチャレンジとして掲げた全日本社会人選手権への出漕に向けた日々の練習やレースに時間を取られていたこと、また一つには学生らも前述の通り、試験期間を挟んでいたため少し近況報告をする機会を逃しておりました。もしこの投稿で当部の活動を楽しみに待ち侘びていた方がおられましたら大変失礼しました。本日は近況を兼ねていくつか報告をさせていただきます。

まずは明るい話題から。
春先より目立った勧誘活動は制限もあるため、ままならない状況ではありましたが、待望の新入部員が6月、7月とそれぞれ1名ずつ加入してくれました。もともと4月の試乗会で今年は10数名ほど体験をしてくれていましたが、その中から中心を担ってくれていた学生など、いずれも春先早々に見学に来てくれた二人です。

今では新2年生とあわせて、これでようやく3名の部員となり、少しは活気が出てきたのと、やはりエルゴや乗艇をするにも選択肢が広がり、モチベーションの上昇にもつながるものだと改めて感じています。今年はまだ経験の浅いメンバーでもあるため、9月のインカレ(予定通り開催される見込み)はスキップして、10月にある東日本新人戦を目指すべく、現在は練習に励んでおります。幸い3人ともが、高校時代に部活動を経験しているためポテンシャルも高く、のみこみも覚えも早く、大きな期待がもてる選手らですので今後の成長に大いに期待してやってください。

また部の活動を再開して以降、愛用してきた合宿所について今春、上級生らの引退・卒業を機に利用することも滅法減り、言わば放置状態であったものを今月初旬に片付け、清掃を実施しました。
が、、、当初の想像をはるかに超え、これまでの先輩らの置き土産が散乱しており、粗大ゴミの処分もままならなかったのか荒んな状態でした。一旦、ゴミの分別を実施し、今後それらを一斉に処分することになりますが、ここでも多くの経費がかかりそうで部の現在の財政状態からすると痛い出費になりそうです。

とは言え、これまで野放しにしていたツケも含めて、自身の監督責任でもあり、今後の合宿所の運営には改めて考え直すきっかけにもなりました。思い起こせば自身が学生時代にも偉大なる先輩方が愛用した今はなき熊木荘を解約し、新たな合宿所へ移転した際も過去の清算?と言わんばかりの大掃除をしたことを思い起こしました。あの状況もひどかったと記憶していますが、合宿所を愛用するのはもちろん嬉しいものですが、後に残る者のことは考えて使っていってほしいものだとつくづく感じた次第です。これを教訓に今後の活動にあたっては、新たな手法も模索していきたいと思います。

最後に、部の運営とは直接的に関係はありませんが、冒頭に触れたように私自身が、現役を退いて以降、10数年ぶりに全日本級の大会に出漕を果たすことができました。まずは応援してくれた多くの方々に改めて感謝を申し上げます。

昨年がちょうど40歳という節目の歳であること、またこれで40歳以上カテゴリーでの出漕が可能となることから現役復帰とまでは言いませんが、体力作りからはじめここに挑戦することを目標に掲げました。ですが、以前の投稿でも書きましたが、コロナ禍で大会そのものが中止となったこと、また自分自身も喘息を発症したことで、激しい運動を行うこと自体を禁止され、あえなく断念したのがちょうど1年前でした。

それでも昨秋からは唯一の部員とともに練習を重ねるに連れ、またステロイド吸入によるコントロールのおかげで、ある程度の運動は可能となり、戸田レガッタへの参加で自信を深めたのもあり、それ以降は、いよいよシングルスカルにも現役引退して以来で乗ることとなり、約2ヶ月ほどの練習でなんとか間に合ったのが正直なところです。練習機会はなるべく多く作ったもののやはり高い心拍数への恐怖心だけが抜けず、レースでも2000mを漕ぎ切れるかの自信はありませんでした。練習で出せるレートも到底レースレートには及ばないものであったため、記念出漕程度にしかならないのかと焦りも感じましたが、結果はおかげさまで銅メダルを獲得しました。もう少し時間があれば、エルゴ環境などあれば、などなどタラレバの言い訳もありますが、決勝では自分に打ち勝ち、今ある精一杯の力で攻め切ることができたことやレースに向けて何が必要かを改めて知る機会になるなど、大変貴重な経験となりました。自分でやってみて、それをきちんと伝えて指導する、それが今の自分のスタンスでもあるので、この経験をきちんと還元して、学生らの成長につなげていければと思います。またこうして自身が今でもボートに乗ることで、共にレースに参加することができます。そんな大学や監督が他にいるのかは知りませんが、それが自分の売りでもあるので、可能な限りは続けていきたいと思っています。

先にも触れたように今年は大学ボートの祭典でもあるインカレを見送ります。それでも来年こそここに挑めるようにここからの1年が非常に重要です。昔とは違い、記念出漕もできず、出るだけの参加条件も年々厳しくなっています。そして各大学のレベルも当然ながら毎年上がってきています。それでも当部は青学らしく、青学にしかできないスタイルを確立して、これから先も挑んでいきたいと思っています。大学ボートは人生のうちのたったの数年間です。ここで何を得て、何を学ぶか、そしてその先にどう生かすか、これを日々考えながら過ごしていきたいと思います。

2021年8月14日
青山学院大学ボート部
監督 須田 祐樹