2020年新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

漕艇部関係者におかれましては、昨年も多大なるご支援、ご声援を賜りして誠にありがとうございました。

中でも春先の城崎合宿では初めて地方滞在での合宿を学生らも経験させていただき、OBの結城さんには大変お世話になりました。
おかげさまでその成果、とまでは言えませんが、9月に行われた東日本夏季競漕大会において桜田、森ペアのダブルスカル種目で見事に優勝を成し遂げることができました。前年まではいずれも決勝では準優勝に甘んじていた中で、きっちり勝ち切るという結果は学生らの成長の一言に尽きると思います。

もちろんこうした成績を出せたのも日頃より活動にご理解いただき、また支援という名のもとに寄附をいただいている多くのOB、OGの皆さま方のおかげであることは言うまでもありません。

また昨年より当部もフィジカルトレーニングを導入すべく、外部トレーナーを招聘し、今も指導を受けています。
こうした新たな取り組みはボート界の当たり前や常識を覆すために新たな風を入れること、また当部の一番の課題であるフィジカル面の強化を図るべく、より効果的なトレーニングの実践として実績、経験ともに豊富な方に縁あって巡り合い、引き受けていただいたことで実現しました。

これについては当初、私の思いを押しつけるようなかたちに受け取られましたが、取り組んでいく中でその成果を今では肌で感じ取るとともに、新年早々に当校が箱根駅伝で王座奪還したことからも、感じているのではないでしょうか。

私自身も昨年は大学側の新たな取り組みの一つとして、改めて指導者として委嘱され(当然報酬はありません笑)、身の引き締まる思いで、1年を過ごしました。その一つとして現在のスポーツ界を揺るがすコンプライアンス等々の問題もあって、先々は指導者資格が求められるだろうと初めて日本スポーツ協会が提唱するスポーツ公認コーチの資格を取得させていただきました。

これにより指導者としての在り方、またボート競技についての基礎を改めて学ぶ機会となり、こうした知識をもっと現場で生かし、指導にあたっていく必要があることを再認識いたしました。

さて、今年の話に移しましょう。
いよいよ2020。そうです。皆さんもご存じの東京オリンピックがいよいよ開催されます。
ラグビーワールドカップでワンチームとして日本中が盛り上がったのもつい最近のことですが、それ以上の歓喜と感動が待ち受けていることでしょう。

またそれによりスポーツが持つ魅力や効果が改めてフィーチャーされ、より世間の関心や注目が集まり、興味を持つ人もこれ以上に増えることでしょう。
こうした世間のブームはさておき、我々が目指すべきものはなんなのか、この機会に真剣に考えていく必要があるのだとも感じています。

そして少なからず、ボートという競技についても今までよりも多くの人の目に触れる機会となるため、競技に対して興味を持つ方も増えるだろうと予測されます。

そんなこともあって実は現在、漕艇部という部の名称を改名する申請を暮れに大学側へ申請いたしました。
日本では今はもうあまり馴染まない漕艇という言葉からボート競技を連想することは関係者の間でしかなく、一言でボート競技と結びつくボート部へと改名する手続きを行っております。

日本では日本漕艇協会がボート協会へと改名されたことを受けて、各大学もそれに続けと言わんばかりにボート部へと改名し、活動している団体が数多くあり、当部もこのオリンピックイヤーとなる2020年の節目の年にこうした手続きを行うこととしました。これにより部員獲得につながるかなど、もちろんすぐに効果が期待できるものではないかもしれません。
ただこうした情報社会の中でキーワード検索が当たり前の世の中ではボートという最もポピュラーな言葉を使わない手はありません。
我々ボート関係者はこうした情報社会の中での発信力が弱く、競技としてこれまで発展してこなかったことも一因だとしばしば思うことがあります。もう少しボート関係者はボート競技を広く世にPRする活動も必要なんだと今、この立場で改めて感じることもあります。

当部のことに話を戻しましょう。
昨年、1名ながら新入部員を迎えるも途中退部により結果的には1年生がゼロと部員不足が深刻な問題になりつつあります。これは決して勧誘の手法が悪いとか、現場の努力が足りないかと言えばそうではありません。もちろん見学者すら来ないことに反省や課題は多くあるとは認識していますが、我々がこの先どうありたいか、それを今一度考えていく時期にさしかかってきているのだと感じています。

推薦制度を活用した経験者の獲得も一つの手法ではあります。でもそれは内情を知る立場としては決して有効な手段ではなく、多くのリスクを抱えることになります。傍目から見ればそう思うことかもしれませんが、それは今まで怠ってきたわけでなく、これまでの経験や結果が物語るものなのです。

もちろんそれで成功した大学もあります。ただ他者の事例が必ずしもうちに当てはまるわけではなく、自分たちの置かれた環境や特性を自らがきちんと理解し、受け入れ、自分たちならではを生かした手法で今後の道を切り開いていくことにこそ意味があるのだと思います。

逆に推薦制度をあえて止めて成功した事例もあります。関西の某大学ですが、ここ数年は毎年インカレにも最多人数での参加をしています。
その秘訣をある方から耳にする機会がありました。でもそれこそがもっとも近い考え方なのだと私自身も気づかされました。先にも述べたように何より自分たちがどうありたいか、そこを突き詰めていくことで自ずと答えはでるものなのかもしれません。

今年はそういった意味でも真価が問われる年でもあり、最上級生の最後の年というのはピンチでもあり、またチャンスでもあります。
これまで数年、決して自分の思うようにやれてきたかと言えばそうではないことも多くありました。
ですが、一歩ずつ、いや、半歩ずつでしょうか、時間の経過とともに改めて自分自身のブレナイ気持ちや考え方を固めて築き上げてもきました。ここからまた更に前進していくために今年は大事な1年にしていきたいと思います。

つらつらと書いていく中で何が言いたいのかまとまらない文章になりました。これはある意味、核心に触れていないからなのかもしれません。
でもそれは行動して、結果として証明したときに初めて伝えられるものだと思うのです。
想いはふつふつとわいてきています。今年は、、、、とたくさんの野望や目標もあります。
その中の一部を少しばかり伝えた新年の挨拶となりました。

何はともあれ今年は『具体的に』、そして『結果を』、これが今もっとも思うことです。
1年後に振り返ってみてどうあったか、またその時々で思うことを発信していければと考えています。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2020年1月12日
青山学院大学漕艇部
監督 須田 祐樹